9月22日 天気:雨
テンション:やや低め
っていうか、みんなぜんぜん気合はいってねーって感じ。
やっぱり朝から雨で、更に寒いときたらテンションも低くなるっちゅうの!
今回の秋期レガッタは出場クルーが8艇のため(すくねーっ!)、決勝2回の タイムレースとなっていた。
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AM11:00過ぎに1回目のレース。
スクールウォーズのテーマ曲を聴いて強引にテンションを上げる。
距離は300M。
全クルースタート位置につき、『スタート用意』の掛け声がかかる。
『よーいっ』、一斉に静まりかえる。
スタート前の何ともいえない緊張感。
と思いきやいつまでたっても『ロッ』の合図がかからない。
待ちきれずに2番の至が漕ぎ始めた。
「おい、おい、まだ漕いじゃだめだよ」と注意をしようとした瞬間、『ロッ』の合図。
意表をつかれた。審判艇してやったり。
スタートめちゃくちゃ。
よくもここまで傾くものだと逆に感心してしまうぐらい揺れた。
平井ちゃん少し船酔い。
300Mという短い距離でスタートの出遅れを挽回することは当然できず、結果まさかの4着。
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さすがにみんな落ち込む。
『やっぱり俺達の実力じゃこんなもんだよ』
『歳には勝てねーよ』
みんなで傷のなめ合いをする。
そんなところに今日仕事で欠場していた聖之が登場。
仕事を抜け出して、わざわざ応援に来てくれたのだ。
(しかし、金子が聖之の会社にさぼってますよとチクリの電話をしていたのを俺は知っている)。
試合結果を聞いた聖之の形相が急に変わる。
いきなり、『おまえら何やってんだっ!そんなことじゃ北朝鮮に拉致られてるかもしれないデカ佐藤に笑われるぞっ!』と一喝。一同反省。
『ごめんよ。俺達間違ってたよ。』
でも、拉致られて笑いはしないだろと思いつつ、とにかくデカ佐藤の為にも次のレースがんばるぞっ、と息を吹き返すメンバー。
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いよ いよ2回目のレース。距離は500M。
スタートの合図がかかる。『よーい、・・・・・・ロッ』今度は至のフライングもなく、一斉に蹴りだしたのだが、やはり船が傾く。
それでも何とか3位。 しかし、1,2位はずっと先。
焦ってもしかたない。平野の掛け声に身をまかせてとにかく無心で漕ぐだけ。
でも、何かおかしい。平野の声の他にもう1人声をだしている人がいる。
『あれっ、補助COXの人も喋っているよ。』ちょっと驚き。
見ず知らずの人が『いいよ、船延びてるよ』とか『今、ちょうど半分』とか『こっからが勝負だっ、がんばれ!』とか何だか俺らの応援をしてくれている。
ちょっと感動。
しかし、感動しているのも束の間、平野から『ラスト200からスパートかけるぞ』の一言。全員の気が高まる。
そしてそのラスト200m。平野、サングラスをはずす。
ピッチが2枚上がる。
もう、周りを見る余裕はない。とにかく蹴るのみ。
ラスト100mになり更にピッチが上がる(よく上がったよ)。
うー、くるしー。もうフェザーも返せない。
ラスト10本の掛け声。もう意識は半分どっかにいっていた。
そしてゴール。
『おっつあん、俺 真っ白の灰になったよ。燃やせるものなんかもうありゃしない。完全に燃え尽きたぜ』
そして気を失う。
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意識を取り戻した時、手にはPLAY BOYのナイスなおやじ靴下が。
『なんじゃこりゃっ!』
聞いてみると、どうも3位の景品らしい。
ということは、俺達3位?どうもそうらしい。それも2レース目の最後は1,2位にかなりの追い上げをみせたとのこと。
前回優勝しているだけに(といっても、俺は出てないけど)、3位という結果に満足しているとはいえない。
けど、2レース目は力を全部だしきれたのでそのレースに関してはみんな満足していた。
ほんと、レガッタ、レガッタ。
(最後はおやじギャグで締めさせていただきました)
(文章:望月(豊))
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