ついにこの日がきました。全国ナックルフォア大会。
長野県の諏訪湖で行われる大会で、この大会に巴流がエントリーするのは今回が初めて。諏訪湖で漕ぐのも初めて。
しかも、今シーズン最初のレースとくりゃ、そりゃ気分も高まるさ!

…なのに、親戚にご不幸があり、レース直前にコックス佐藤(俊)が出場できないことに。ばばーん!
今回のエントリーは、佐藤(俊)、平井、望月(豊)、金子、望月(聖)の5名ギリギリ。スペア無し。やばっ!
慌てて、もう一人のコックス平野に声をかけるも、
「どうしても抜けられない仕事が…」
「じゃぁ、お腹痛くなれば?」
「お腹痛くても行かなきゃならない仕事なのっ!」
という返事。

欲は言わない。とりあえず頭数だけでも揃えなきゃ、棄権になっちゃう。
もともと大会当日の都合が悪くてエントリーできなかった他の巴流の漕手たち。
もう一度、調整できないか頼んでみるが、
天野「海外出張だぴょーん。タイだぴょーん。(SRASは大丈夫か?)」
秋山「テニスの大会よぉ。前から言ってるじゃんよぉ。」
澤野「車のディーラーやってんだから、土日は休めねぇちゅーの。」
佐藤(雅)「・・・・(行方不明中)」

高校ボート部時代の後輩にも声をかけたが、みんなダメ。
ダメだ。本格的にピンチだ。こりゃ、棄権か?!
巴流、最大のピンチ!!

「諏訪湖で漕ぎたい。諏訪湖で漕ぎたい。全国大会に出たい。」と念じたら、思いが通じたのか、長野県ボート協会の方のご配慮でコックスを用意してくださるという連絡が…。
これ、2日前の出来事。もう感謝感激!

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開会式は、前日の金曜日に行われ、土曜日は朝の7時からレース開始。早ぇ〜!
…というのもこの大会は、第26回信毎諏訪湖レガッタと第4回全国ナックルフォア大会が合同で開催され、男女計11種目で248クルーがエントリー。2日間にかけて行われるのだ。クルー数が多いのなんの。
1日目は予選と敗者復活戦が行われ、2日目に決勝というレーススケジュール。

大会本部から送られてきた参加クルーリストを見たら、実業団っぽい名前がずらり。ぎくっ!。
 「目標は絶対入賞だ!イェーイ!!」
  ↓
 「目標は予選通過!…できたらいいな」
  ↓
 「目標はビリにならないこと…」
…と、気分は落ち込む。落ち込む。
決勝に進むつもりで宿をとったけど、泊まりにする必要が無かったかも…。

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僕(平井)は、朝の4時半に神奈川を出て、車で長野へ向かった。
前日、1時ごろに帰宅したのでほとんど寝てない。
正直、この流れはかなり辛い。

中央高速を走っていたら、ガリガリ音がしはじめた。
「何これ?」と思いつつしばらく走るも、音が大きくなる。さらにゴムの焼けた臭いも…。
「あー、何かあったらやだなぁー」と思いつつ車を停めて見てみたら、タイヤがバーストしてた。バックリと裂けてた。ホイールで走っていたみたい。
「あちゃー。なんか悪い予感。」

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諏訪湖に9時半頃到着。
本当はもっと早く着きたかったんだけど、タイヤ交換で時間をくってしまった。

諏訪湖は晴れ。
少し風があるけど、むしろ気持ちがいいくらい。
水面もおだやかで、とても漕ぎやすそう。
コースと岸が近いのがいい。
観客のすぐ目の前で、選手が漕いでる感じ。

巴流のコックスをしてくださる長野県ボート協会の竹淵さんにお会いした。
後で知ったんだけど、中学生のコーチもされているという竹淵さんは、コックスとしても漕手としても全国優勝したことのある大ベテラン。

「…で、どのくらい漕げるの?」
「静岡の市民大会で入賞にからんだりしてます。高校のボート部仲間で漕いでます。」
「経験者だな。じゃぁ、けっこうイケるよな。どの辺を狙ってんの?」
「決勝に出たいんですけど…」(ちょっと声が小さい)
「おぉ、いいねー。よし、俺が決勝まで連れてってやる。そのかわり、バシバシいくからな。ついて来いよ。」

おぉ、心強いお言葉。
なんだか決勝へ行けるような気がしてきた。
諏訪湖の全てを知り尽くしている竹淵さんがコックスに乗ってくれたら、決勝進出も夢じゃないかも。


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