どもども、至です。
今回は勝てる予感がしてたんだ。
前夜豊に電話したら「ウィーッ 二日酔いで頭いたーい」っていうし、
聖之からは「みんなどうやっていくの? ユニフォーム集まったの?」
と、激励の電話は来るし、実際会場に行ってみたら金子も三日酔いだし、聖之は「先週徹夜ばっか」というし、俺が土曜日自転車の練習で80q走って筋肉痛と疲労で膝が笑ってるなんてことはどうでもよさそうだ。
ということで漕手は四人とも大会に備えて体調はばっちり、最高のコンディションで望むことができた。

この日のことを朝から振り返ってみよう。
六時おき、眠い目をこすって準備をする。クーラーボックスにジュースとビールを入れていたら嫁さんが冷たい目で見ている。
あわてて言い訳、「保冷材として入れてたんだ」「じゃあ保冷材入れなさいよ」、「そっか」あえなく撃沈、さい先がよい。

六時半前、豊と金子が車で迎えに来てくれる。
何だよ、何で六時十五分に静岡集合なのにこんな早く来れるんだよ。
あわてて準備をしてから文句を言う。「わざわざ悪いね」まあ、いつもの調子だ。

前日までと違い曇り空、雨の予報は70%と雨からは逃れられそうもない。
しかし、雨の中のレースも暑くなくて気持ちいい、ただ待機中が大変なだけだ。
そんなことを考えながら三人でレース展開のイメージについて話す。
「天竜レガッタに一度も練習しないで出るなんてさすがに今までで初めてじゃない」
「そーいえば至、いつから漕いでない?」
「うーん、去年の10月末のグリーンチャンピオンシップレガッタ以来かな」
「いつから整調やってないんだよ」
「・・・・二年近くやってないかな(小声で)」
中身の濃いミーティング、精神的にも安定してきた。

天竜市月にある天竜漕艇場に到着、最近はもう少し下流の伊砂(いすか)の艇庫へ行くことが
多いのでひさしぶりだ。
特に俺はここ二年ほど趣味の自転車の大会が重なっており、そちらに出ていた。今年はそちらの抽選に漏れてしまったので仕方なく(クルーのみんな、文章はおもしろい方がいいでしょ)出ることにしたというのが実状。
艇庫の一階、自分たちが以前加入していた団体『清水あめんぼ』の艇がおいてある場所だ。以前からここでの大会の時はこの場所を占領する。今日も国体用の新艇がビニールも剥がさずに数十艇おいてあるのをうらやましそうに見ながら以前別の大会での戦利品である大型のビニールシートを広げる。保管料も払っていない分際で。
そのとき気がつく、平野が来ていない。
巴流きっての冷血COX平野が未だ到着していないのである。
あわてて携帯に電話、すぐに留守電だ、どうやら電源が切れているらしい、朝早くて申し訳ないと思いつつも自宅へ電話、あわてているために俺と金子が同時に電話、「出ない」当たり前だ。冷静になってもう一度、留守電だ。
うーん、ここまで用意周到だと計画的犯行だ。漕手四人で相談。優柔不断な漕手達、答えが出ない。
「棄権しようか」「焼き肉食べ行こうか」「いや、ジョイフルで50円ドリンクバーへ行こう」そうこうしているうちに平野到着、漕手四人棄権のチャンスを失いがっくり。
平井ちゃん達も到着して総勢10名。

九時スタートの予選D組に出場するべくユニフォームを着て集合場所へ、 天竜レガッタはバウとCOXが背中にゼッケンを付ける。 漕ぎたい病COXの平野が予選を漕手として出たいと言う。誰かが代わりにCOXをやらなければならない。倍率は4倍と狭き門だ。先日こっそり貸した裏DVDが功を奏したらしく聖之がGET、背中にゼッケンを付ける。バウをやることになった金子が背中にゼッケンを付けているところに三番を漕ぐ豊が敵意むき出しにくってかかる「何で金子がCOXなんだよ! 俺もやりたかったのによー」オイオイ違うでしょ、うっかりものの新婚さん。

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