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 第4回 全国ナックルフォア大会 

 2003.5.10-11
 下諏訪漕艇場


■試合結果 予選敗退

  ・予選 6着
  ・敗者復活戦 4着


■成年男子A
  (漕手合計200歳未満)
  (ナックルフォア)

■出場選手
  予選
  C:竹淵さん(Special Thanks)
  S:平井 正人
  3:望月 豊
  2:金子 進
  B:望月 聖之

  敗者復活戦
  C:竹淵さん(Special Thanks)
  S:平井 正人
  3:望月 豊
  2:金子 進
  B:望月 聖之


 

 


【平井の大会レポート】



ついにこの日がきました。全国ナックルフォア大会。
長野県の諏訪湖で行われる大会で、この大会に巴流がエントリーするのは今回が初めて。諏訪湖で漕ぐのも初めて。
しかも、今シーズン最初のレースとくりゃ、そりゃ気分も高まるさ!

…なのに、親戚にご不幸があり、レース直前にコックス佐藤(俊)が出場できないことに。ばばーん!
今回のエントリーは、佐藤(俊)、平井、望月(豊)、金子、望月(聖)の5名ギリギリ。スペア無し。やばっ!
慌てて、もう一人のコックス平野に声をかけるも、
「どうしても抜けられない仕事が…」
「じゃぁ、お腹痛くなれば?」
「お腹痛くても行かなきゃならない仕事なのっ!」
という返事。

欲は言わない。とりあえず頭数だけでも揃えなきゃ、棄権になっちゃう。
もともと大会当日の都合が悪くてエントリーできなかった他の巴流の漕手たち。
もう一度、調整できないか頼んでみるが、
天野「海外出張だぴょーん。タイだぴょーん。(SRASは大丈夫か?)」
秋山「テニスの大会よぉ。前から言ってるじゃんよぉ。」
澤野「車のディーラーやってんだから、土日は休めねぇちゅーの。」
佐藤(雅)「・・・・(行方不明中)」

高校ボート部時代の後輩にも声をかけたが、みんなダメ。
ダメだ。本格的にピンチだ。こりゃ、棄権か?!
巴流、最大のピンチ!!

「諏訪湖で漕ぎたい。諏訪湖で漕ぎたい。全国大会に出たい。」と念じたら、思いが通じたのか、長野県ボート協会の方のご配慮でコックスを用意してくださるという連絡が…。
これ、2日前の出来事。もう感謝感激!

---

開会式は、前日の金曜日に行われ、土曜日は朝の7時からレース開始。早ぇ〜!
…というのもこの大会は、第26回信毎諏訪湖レガッタと第4回全国ナックルフォア大会が合同で開催され、男女計11種目で248クルーがエントリー。2日間にかけて行われるのだ。クルー数が多いのなんの。
1日目は予選と敗者復活戦が行われ、2日目に決勝というレーススケジュール。

大会本部から送られてきた参加クルーリストを見たら、実業団っぽい名前がずらり。ぎくっ!。
 「目標は絶対入賞だ!イェーイ!!」
  ↓
 「目標は予選通過!…できたらいいな」
  ↓
 「目標はビリにならないこと…」
…と、気分は落ち込む。落ち込む。
決勝に進むつもりで宿をとったけど、泊まりにする必要が無かったかも…。

---

僕(平井)は、朝の4時半に神奈川を出て、車で長野へ向かった。
前日、1時ごろに帰宅したのでほとんど寝てない。
正直、この流れはかなり辛い。

中央高速を走っていたら、ガリガリ音がしはじめた。
「何これ?」と思いつつしばらく走るも、音が大きくなる。さらにゴムの焼けた臭いも…。
「あー、何かあったらやだなぁー」と思いつつ車を停めて見てみたら、タイヤがバーストしてた。バックリと裂けてた。ホイールで走っていたみたい。
「あちゃー。なんか悪い予感。」


(写真:1/3くらいタイヤが裂けてた。車ってホイールでも走れるんですね)

---

諏訪湖に9時半頃到着。
本当はもっと早く着きたかったんだけど、タイヤ交換で時間をくってしまった。

諏訪湖は晴れ。
少し風があるけど、むしろ気持ちがいいくらい。
水面もおだやかで、とても漕ぎやすそう。
コースと岸が近いのがいい。
観客のすぐ目の前で、選手が漕いでる感じ。




(写真:スタートからゴールまで見渡せる漕艇場。ダブルスカルのレース前。)


(写真:ダブルスカルのスタート直後)

巴流のコックスをしてくださる長野県ボート協会の竹淵さんにお会いした。
後で知ったんだけど、中学生のコーチもされているという竹淵さんは、コックスとしても漕手としても全国優勝したことのある大ベテラン。

「…で、どのくらい漕げるの?」
「静岡の市民大会で入賞にからんだりしてます。高校のボート部仲間で漕いでます。」
「経験者だな。じゃぁ、けっこうイケるよな。どの辺を狙ってんの?」
「決勝に出たいんですけど…」(ちょっと声が小さい)
「おぉ、いいねー。よし、俺が決勝まで連れてってやる。そのかわり、バシバシいくからな。ついて来いよ。」

おぉ、心強いお言葉。
なんだか決勝へ行けるような気がしてきた。
諏訪湖の全てを知り尽くしている竹淵さんがコックスに乗ってくれたら、決勝進出も夢じゃないかも。


(写真:ぽかぽか陽気。そよ風が心地よい。)

---

ストレッチやジョギングなどを済ませ、予選レース1時間前に竹淵さんとレース展開の打ち合わせ。
「スタートダッシュは何本?」
「5・10・5でコンスタントでお願いします。」
「コンスタントピッチは?」
「24」
「24じゃ、勝てねーよ。28にしろ。」
「はい、じゃぁ28で。がんばります。」
「決勝出るんだったら、500mを2分だからな。大丈夫だろうな?」
「・・・・」

まじっスか?
ここの大会は、そんなにレベルが高いんすか?
急におじけづく巴流。


(写真:ピッチ計で計りながら、ナックルフォア1000mの部のレースを見てるところ。速くてビックリ。)

艇に乗り込み、漕ぎの練習。
パドルやスタートダッシュなんかもやってみる。
「ほぉ、悪くはねぇーな。」と竹淵さん。
ちょっと自信回復。

「あんまやると疲れちゃうからな、このくらいにしとこーか。」
社会人クルーの体力をよく知ってらっしゃる。ありがたい。
「決勝行ったらよ、今夜一升瓶差し入れてやるからよ。がんばれよ。」
この方は、なんでこーも、ジーンとくるようなことを言うんだろう。

僕らのレースが始まるまで水面でぷかぷかと浮きながら、竹淵さんが長野のボート話や諏訪のお祭り話などいろいろと聞かせてくれる。
気風の良さとぶっちゃけ話のおかげで、初めての大会なのにぜんぜん緊張しない。
…が、となりを通り過ぎていく練習クルーのスピードが尋常じゃない。
カラダもでかい。しかも若い。
「はえぇーなー」と竹淵さん。「えっ、マジ?」と僕ら。
本当にこれナックルフォアの大会なの?本当に500mの大会なの?
ぞくぞくしてきた。




(写真:コックスに座ってくださっているのが竹淵さん。いざ出陣。)

スタート地点でサポートしてくれる中学生が、竹淵さんの教え子だった。
「コーチ、コックスやるの?がんばってねーっ!」
「ばかやろう。がんばるのは俺じゃねぇーよ。こいつらなんだよ!」と僕らの方を指差す。
確かに、そうだ。(笑)

6艇がスタート地点に揃った。
どの艇もカラダがでかい。
オールもマイオールだ。しかもビッグブレード。
僕らだけ主催者に借りたオール。昔ながらのマコンオール。
あぁ、マイオールが欲しい。

この予選は、6艇中上位2艇が決勝へ行ける。




(写真:6艇がスタートに並ぶ。手前から4艇目が巴流。)

「よーい、ロッ!」
スタートダッシュだ。5本・10本・・・・
他の艇が、ロケット弾のように前に出て行く。あっという間に離される。
コンスタントピッチに入る前に、すでに視界から他の艇が消える。
「はえぇー、すげぇーはえぇー!」

レース中盤に、竹淵さんからスパートの指示が出る。
…が、全然追いつかない。
竹淵さんが僕らに向かって怒鳴り散らす。
…が、全然追いつかない。
苦しい。

竹淵さんから、ラストスパートの指示が出た。
もう、苦しくてたまんない。
早くゴールに辿り着きたくて、早く終わってくれーっていう気分。
なんとかゴール。


(写真:ゴール!画面右が巴流。 6着。写真で見ると、5着のクルーが近くにいますね。)


(写真:実力の差にしょんぼり)

「おい、他のクルー速かったなぁー。なんだよあれ。」と竹淵さん。
「敗者復活戦はがんばろうな」と竹淵さん。
僕ら、全然声にならない。
正直、こんなに差をつけられるとは思わなかった。
僕らなりに、かなりショック。

岸に着く前に、吐きそうになった。
岸に上がってからみんなに言ったら、「俺も吐きそう」だって。
このレースは、みんな辛かったみたい。

この予選。
1位は、1分51秒。4位までが2分以内。
僕らは2分8秒。
力の差、歴然。さすが実業団。
…ていうか、僕ら遅すぎ。練習不足がモロ結果に出てしまった。

いつも試合の合間にやっているナポレオン(トランプ)。
今日は誰もやろうって言わない。
昼御飯を食べて、寝る。


(写真:高校生クルー)



(写真:大会に運び込まれた各クルーのボート。すごい数。)



あっという間に敗者復活戦の時間が…。
竹淵さんと共に艇に乗り込む。
このレースは、4艇中上位1位のみが決勝へ進める。
とにかく勝たなきゃ、明日が無い。

敗者復活戦で対戦するクルーの練習を見ると、やはり速い。
なんでこんなに強いクルーがナックルに出てくるの?しかも500mに。
竹淵さんが、「1000mの部よりもレベル高いかもな」って言ってた。
確かに…。


(写真:ナックルを運ぶ)


(写真:ナックルを湖に浮かべる)


(写真:ナックルに乗り込む)


(写真:敗者復活戦へ向けて出艇)


さて、敗者復活戦。
今度こそ!!
「よーい、ロッ!」

スタート直後から、またしてもドーンと置いてかれた。
スタートダッシュが終わり、コンスタントに入る。
1艇身差くらいのところに1艇見えた。
スパートをかけて追いつけば、3着になれるかもしれない。


(写真:200m付近。まだ他の艇とからんでいますね)


(写真:250m付近。漕いでいるときは、もっと離されていると思ったんですけど…)

竹淵さんからスパートの指示が入る。
なかなか追いつけない。
それどころか向こうもスパートをかけて、離されていく。
竹淵さんが厳しい言葉で吠える!
漕いでも漕いでも、ぜんぜん追いつけない。
もう、限界。


(写真:ゴール付近)


(写真:ぐったり…)

結局4着でゴール。
またしてもビリ。

中学生に冷やかされる竹淵さん。
「コーチ、隣のレーンに入ってたよ!」だって。
「ばかやろー、俺がそんなことするわけねーだろ!」

全国優勝している竹淵さんが、予選ビリ・敗復ビリ。
竹淵さんの戦歴に泥を塗ってしまった巴流。
本当に申し訳ないです。


予選のタイムとしては、12クルーの中で10位でした。
全くのビリにならなかっただけでも、ラッキーだったかな。

今シーズンに入って、練習ができたのは2週間前に1回だけ。
この結果も仕方ないよなぁ。
500mを2分で漕げるように練習して、またチャレンジしたいですな。

今回は、長野県ボート協会の方々に、本当に親切にしていただきました。
コックスとして乗っていただいた竹淵さんをはじめ、大会本部の皆様に感謝しています。


(写真:左から望月(聖)、金子、望月(豊)、平井、竹淵さん)


(写真:予選落ちのジャンプ)

案の定というか、やっぱりというか、2日間のレースなのに1日目で終了。
明日は、何しよう?

お泊りの夜のことや、翌日のことは後日レポートします。(平井)



【望月(豊)のコメント】


いやー、今回の大会はほんとっ、今までとぜんぜん雰囲気が違っていたよ。
アルコールのにおいを寄せつけないオーラをだしてたね。
高校時代にもどった気がしたよ。

それにしてもレースの後半で引き離されていくというのは、やはり練習不足そのものだね。
もう一度、修行し直しましょう。
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