-- ボート大会の結果を紹介します --


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 第2回
 
ボートフェスティバル IN 天竜 

 2006.6.4
 天竜漕艇場


■試合結果 第3位

  ・予選 2着
  ・準決勝 2着
  ・決勝 3着


■距離
  ・予選 500m
  ・準決勝 500m
  ・決勝 500m

■出場選手
  予選
  C:秋山 英樹
  S:天野 至
  3:望月 豊
  2:平野 高史
  B:岸本 匡右(Special Thanks)

  準決勝
  C:平野 高史
  S:秋山 英樹
  3:望月 豊
  2:天野 至
  B:望月 聖之

  決勝
  C:平野 高史
  S:秋山 英樹
  3:岸本 匡右(Special Thanks)
  2:天野 至
  B:望月 聖之


 

 


【望月(豊)の大会レポート】


今年は、「五月レガッタ」(5/14)を大会当日にドタキャンしてしまったため、この天竜レガッタが最初のレースとなった。

まずは、五月レガッタを主催している佐鳴会の皆様、参加者の皆様、ご迷惑お掛けしまして本当に申し訳ありませんでした。





五月レガッタの反省を踏まえ、今回はなんと6人のメンバーでレースに臨んだ。そう、うれしいことに1人休憩ができるのである。巴流にとっては快挙である。
巴流の掲示板を見てもらっている方はご存知だと思うが、そこで知り合った岸本さんが参加してくれたのである。
この岸本さん、ボート経験者で体格もかなりいい。おまけに礼儀正しい。

俺は当日初めて会ったのだが、かなりの好印象。
そして、何といっても一番気に入ったのは、彼がバウサイドであるということである。 俺と一緒だ。
この人材は、これからの俺のため、いや巴流のために、何としても確保しなければならないと、ひとつの使命感が俺の中に生まれた。

そう思っていたら、いきなり聖之(さとし)が岸本さんにジュースの差し入れをしている。
あっ、こいつもバウサイドだ。やはり考えることは一緒だ。

6人いるということで、誰がどのレースを漕ぐかの作戦タイムが始まった。
問題は、3人いるバウサイドである。チラッと、さとしと目が合う。
作戦開始。

俺‥‥「俺、決勝漕ぎたいな。やっぱり、漕ぎきったあとのあの充実感がたまらないからさ」
聖之‥「俺も決勝、漕ぎたいよ。やっぱり、決勝を漕がなきゃ来た意味がないし」
俺‥‥「そうだよな。決勝って、独特の雰囲気があるしね」
聖之‥「あの体験は、絶対しておいた方がいいよね」

すると岸本さんが、「俺も、決勝出てみたいです」と一言。

俺と聖之。2人揃って、「どうぞ、どうぞ」。
まずは1人決定。残り1人。


こちらはストロークサイドの二人。

でも、あとは簡単。
聖之は、前回の大会で決勝を漕いでいないのである。
あと、念のため、平野にも前もって料亭で接待しておいたおかげで、
コックスの平野の「決勝は、聖之!」
と、ビシッと一言で決着。

こうしてレースのメンバーは、俺の目論みどおり無事決まったのであった。
めでたし、めでたし。


「鬼COX」こと、平野。 コックスは、クルーの中でも特別の力を持っているのだ。


予選のメンバー。左から、平野、秋山、天野。一番右が、岸本さん。(&豊)

---

予選のレースが始まる。







各クルー、スタートの位置に着く。この位置に着くと、やはり少し緊張する。

「スタートよーい」

周りが一気に静まり返る。

「よーい ロッ!」

各クルーCOXの掛け声と共に、一斉にスタート。
スタートダッシュが終わり、
2位の位置。
3位、4位とは1艇身以上の差がついていた。



まずはひと安心。
そのまま2枚落として、コンスタントへ。

ん?あまりピッチが落ちていない。
整調は至。

「ちょっと、あんまりピッチが落ちてないようですが・・・」

3番の俺がこっそり助言。
しかし、全然落ちない。全くもって聞こえてない。ひたすら我が道をいっている至。


左の艇が巴流。「整調」は、左から2人目の人。他の3人は、この整調に合わせて漕がなければならない。整調がピッチを落とさなければ、他の3人もピッチを落とせないということになる。

COXの秋山も、コース侵害をしないということで頭が一杯とみえて、漕手の動きなどほとんどみていない。
しかし、かなりの蛇行運転だったということは、漕手の誰もが知っている。
結局、予想外の疲れを残しながら2位でゴール。



と、思いきや、いきなり秋山からラストスパートの掛け声。

「え−っ」

漕手全員あ然。
この男、距離を100m間違えていたのだ。
ともあれ、順当に準決勝へ進出。


「えーっ、まだ漕ぐの?


無事、予選突破!Vサイン!

---

艇庫に戻り、再び作戦タイム。
もちろん、この作戦タイムにかかせないのはトランプ。
おわかりですね、ナポレオンのお時間なのです。

聖之にとっては、こっちがメインらしい。
そして、ここでも岸本さんは大活躍。
あっという間にルールを覚え、いつの間にか、いつまでたってもルールを覚えない至に説教をしていた。
やはりこの男ただものではない。


始まったナポレオン。とにかくルールが難解。おまけに戦術も難しい。




---

作戦タイムも終わり、次は準決勝。
俺にとってはこのレースが最後。


さぁ、準決勝。







早々とスタート位置につき、
他のクルーを待つ。
1艇遅れたため、5分遅れとなったが、いよいよスタート。

「スタートよーい よーい ロッ」

特に大きなミスも無く、スタートダッシュ終了。
順位は2位。1位との差もほとんどない。


ここがスタート地点。写真は、スタート直後!

しかし、いきなりCOX平野から、ペースダウンの指示。
完全に2位狙いである。決勝に向けての体力温存の作戦。

単独2位のまま、自分たちのペースで気持ちよく漕ぐことができた。
鳥のさえずりを聞き、山に囲まれた湖の中でたくさんのマイナスイオンを浴びながら、ボー トを漕ぐ。
この感覚がたまらない。
1人幻想の中へ行ってしまっていると、いきなり平野からとんでもない指示がきた。

「3番だけラストスパート!」

えっ?一瞬耳を疑った。

今までボートをしてきて、こんな指示は聞いたことがない。
ボートって、チームワークのスポーツだよね。
1人だけがんばっても、ダメなんだよね。
これって、いじめ?

しかし、COXの言うことは絶対である。渋々1人ラストスパート。
これがめちゃくちゃ重かった。最後の最後にどっと疲れが出たが、無事2位でゴール。


「3番」ってのは、右から3番目の人のこと。豊だけラストスパート。

「俺が最後のレースだったから」、との理由であった。
さすが鬼COXと言われただけのことはある。この男、ただでは終わらしてくれない。




無事、準決勝突破!

---

準決勝も終わり、
またまた作戦タイム。
しかし、決勝前とあって、さすがに皆少し緊張している感じだった。
俺だけが気楽に純粋にトランプを楽しんでいた。

実のところビールも飲みたかったのだが、それだけはぐっとこらえた。
「よくがまんしたぞ、俺」


以前、試合中にみんなでビールを飲んで負けたことがあるので、飲酒禁止となっている巴流。







---

そして、いよいよ決勝である。
俺はカメラマンとなって、外からの応援。


さぁ、どんなレース展開が待っているのか?







皆が艇に乗り込む。口数が少ない。
がんばれよ、の願いを込めて送り出す。

と思いきや、3分もたたない内に帰ってきた。艇が故障しているとのこと。


高校生のときから、艇の修理はコックスが担当。コックスは、皆、手先が器用。


至急修理にかかり、5分後再度送り出す。
今度は戻ってくるなよ、の願いと共に。
願い通り今度は大丈夫だったようだ。


さぁ、気持ちを切り替えて、スタート地点へ。


いざ、決勝へ!

無事スタート地点に到着。
他のクルーも、次々と到着してきた。何か見ているこっちが緊張してくる。
いよいよ始まる。

「スタート、よーい」

あっそうだ、俺カメラマンだった。急いでピントを合わせる。

「よーい、  ロッ」

一斉にスタート。
巴流、なかなかの好スタートで2位発進。
そのままつっ走れっ!と思った瞬間、スタートやり直しの放送。

「なにっ、せっかく良かったのにー!」と、たぶん秋山あたりが言っていただろう。(想像)

再スタートの理由は、他のクルーに体調不良の人が出たとのことだった。 ボートは体力をかなり使うスポーツなので、やはり無理をしてはいけない。
そのクルーは、メンバーを代えて再度スタートの仕切りなおし。

さあ、始まる。
カメラのピントもしっかり合わしてある。
がんばれ、巴流。


「よーい  ロッ!」

横一線、一斉に飛び出す。
ん?今度は少し遅れたか?

スタートダッシュが終わり、3位か4位の位置。
しかし、1レーンが頭ひとつ出ている他は、ほとんど差が無い。
皆、力のレベルはそんなに変わらないのだろう。






しかし、200mを超えたあたりで、いきなり巴流が2位グループの中で頭ひとつ出た。
強調をかけたのだろう。
さすが平野、絶妙のタイミングだ。
スタミナのない巴流は、体力のある内に少しでも前に出ていたほうがいい。
あとは気力でがんばれ。(完全に他人事)


2位に飛び出した巴流

2位か!? 3位か!?

400mを過ぎた。まだ、2位グループは、ほとんど団子状態。
残り100mを切った時点で、各クルーラストスパートに入る。
最後の最後までレースの展開がわからない。
見ている方には、最高におもしろいレースだ。(本当、決勝に出なくてよかった)



巴流も、当然のごとくラストスパート。
あれ?あまり変わってないか?
かなり体力に限界がきているとみえる。
あともう少しだ、がんばれ!
ほら、ラスト10本。


ゴールの瞬間!

2位グループ3艇が、ほとんど同時にゴール。
いったい巴流は何位だ?

おっと、その前にみんな生きているか?
カメラの望遠で覗いてみると、聖之が泡を吹いていた。
至は髪の毛が抜けていた。あっ、これはもともとだった。失礼。


ぐったり・・・。どのクルーも頑張った。







結局、巴流は3位だった。

優勝はできなかったが、おめでとう入賞だ。君たちはよくやったよ。
さあ 、次の大会もがんばれ!(やっぱり他人事)



参加者みんなで、お片づけ。決勝を漕いだ後は、脚がぷるぷるしてることも。


表彰式。








左から、望月(豊)、天野、平野、秋山、岸本さん、望月(聖之)。


来年こそ、優勝だ!




【望月(聖之)のコメント】

いやー、昨年と同じ結果になって残念。
(昨年は、3位でも開催地ということで、全国大会の切符を手に入れましたが・・・)

それにしても、毎回もめるバウサイド!
誰もが決勝を漕ぎたがらない習慣を脱却しないと。
いっつも豊の口車にだまされちゃうんだよね(さすがスーパー営業マン)

次回は、せめてクルーミーティングで決めようぜ。
(※クルーミーティング=ナポレオン(トランプ))



【秋山のコメント】

去年と同じ3位。しかも、1位、2位も去年と一緒。

レース内容は超接戦で楽しいレースだっただけに
(見ている人だけ。やってる人は???)
う〜〜ん残念!悔しいですな!

次のレースでリベンジしよう。

以下、豊の大会レポートに対して

■コックスのとき艇を蛇行させた理由
  ・予選と準決勝のみで決勝を漕がないことが決まっているため、
   豊が蹴りまくってた。(普段は手を抜いている。)
  ・10年以上ぶりのレースの岸本さんが、興奮して蹴りまくってた。

■ゴールしてからラストスパートを掛けた理由
  ・レース前に宣言していたから。
  ・ブイが沢山あって、途中で数を忘れたから。

■次のレースの目標
  ・コックスをやらせてもらう。
  ・蛇行しない。
  ・ラストスパートは、ゴールしてから掛けない。



【平井のコメント】

3位。おめでとう。
来年は、優勝して全国大会行きたいね。

岸本さん、巴流と一緒にレースにも出てくれてありがとう。
それにしても、ナポレオンのルールをすぐに覚えたなんてスゴすぎ。
僕は、いまだに戦術がよくわからんです。

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