第8回 ボートフェスティバルin天竜 2012.6.24 天竜漕艇場
■試合結果 ■距離
第3位 マシンローイング500m
【豊の大会レポート】 今年のボートフェスティバルin天竜は去年に続きエルゴ大会となりました。 (前日までの大雨で、ダムが放流中。水深が低くてレースができない状況でした。) (天竜漕艇場の朝は、気持ちがいい) エルゴといえば、俺の最も苦手とするいわば天敵! あいつは手を抜くことを 許さず、おまけしてくれる優しい心も持たない、冷酷極まりない奴です。 現役時代はよく奴に酸欠状態にさせられました。 まさか、25年ぶりにまた 再会することになるとは・・・“どうかしてるぜっ!” しかし、今回はすばらしい再会もありました。 何と高校時代の1つ上の先輩達が一緒に参加してくれているのです。 25年ぶりの再会なのでめちゃくちゃ緊張して、何をしゃべっていいかわからなくなるのではと思っていたのですが、 いざ再会してみると、何の違和感もなく普通に会話しており、25年間のブランクは全くありませんでした。 やっぱり高校時代に培った絆は無敵です。 ここで先輩たちの紹介をしておきます。 まずは武内さん。 現役時代はまさに練習の鬼。 自分に厳しく、他人にも厳しい。 よく聖之が泣かされていたなあ。 でも、陸に上がればすごく優しい後輩思いの先輩です。 次に大川さん。 俺の師匠です。 現役時代はいろいろフォローして頂き有難うございました。 いつも笑顔で場を和ませてくれるマスコット的な存在。 しかし、本気を出すとすごいです。 次に石田さん。 コックスです。 俺にボートを教えてくれた先輩です。 よく怒られました。 自分に甘く、他人に厳しい。 現役時代は練習の合間に飲んでいた貴重な水、コックスなのに一番飲んでいたよなあ。 最後に末次さん。 孤独を愛する男。 シングルスカル一筋。 常に1人で黙々と練習していて、背中に哀愁を感じさせるにくい奴。 しかし、陸に上がれば甘えん坊です。 開会式が始まりました。 (開会式で、マシンローイング大会に変更になったことが伝えられます。) (25年ぶりに先輩・後輩8名が再会しました。後列左は、応援に来てくれた瀧口くんです。) それではエルゴ大会の状況を報告したいと思います。 大会までに、練習時間がありました。 先輩達の25年ぶりの漕ぎです。 (ちょっと休憩) エルゴ大会開始。 (横一列にエルゴを並べて、一斉に漕ぎ始めます。距離は、500m。500mを漕ぎきるタイムを計測します。) (平野が、高校時代のユニフォームを持ってきました。素材に時代を感じます。汗で濡れると冷たく重くなります。現代では、使われていません。) 1番バッターは武内さん。 スタートの合図がかかる。 するといきなり目つきが変わる。 あっ、あれは練習のときの鬼の顔だ。 完全に戦闘モードに入った。 周りが急にピリピリし始める。 “聖之キャッチが遅せー、もっと蹴ろーっ!”なぜかここに居ない聖之を怒っている。 きっと、武内さんの中では高校時代にタイムスリップしていて、今まさに新人戦を行っているのだろう。 エルゴはいいタイムで順調に進んでいる。 しかし、250mを過ぎた時点でいきなりトラブル発生。 急に武内さんが視界から消えた。 あれ、どこにいっちゃった?神隠し? あっ、下で尻餅ついてる。何とシート外しをしてしまったのだ。 まさか、ここで先輩のシート外しをみれるとは。 ちょっとうれしい。 結局、このシート外しがタイムにかなり響いてしまい結果は1分57秒20。 動画 2番目に登場は大川さん。 くどいようですが、この人は本気を出すとすごいんです。 スタートの合図と同時に勢い良く漕ぎ始める。 うーん、これは良いスタートダッシュだ。 目にも留まらぬスピード。 いったいどのくらいのピッチで漕いでいるのだろうとピッチ計をみてみると、ピッチ80。 は、はちじゅう? 今までこんなピッチみたことないっすよ。 やっぱ、あんたはすげーっすよ。 こんなハイスピードのピッチで漕ぐなんて。 師匠、さすがっす! しかし、やはり250mを過ぎた地点で急に異変が。 ピッチが極端に下がる。 ピッチ80→50→40→35→30→25・・・。 やばい、500m漕ぎきらないうちにピッチがゼロになってしまう。 師匠、何とか漕ぎきってください。 今まで途中リタイアという人は居ませんよ。 はずかしいですから頑張ってください。 俺の心の叫びが通じたのか、何とか最後まで師匠は漕ぎきりました。 タイムは1分54秒50。 しかし、師匠はその後一言もしゃべることは無く、廃人状態となってしまいました。 恐るべし、エルゴメーター。 動画 3番目に登場は我等がエースでキャプテン、鉄人金子。 スタートの合図がかかるが余裕の態度。 “それじゃあ、始めるかな”と一言言って漕ぎはじめる。 何たるふてぶてしさ。 しかし、その1回1回の漕ぎの豪快さ、力強さは半端無い。 後ろでエルゴを支えている中学生は漕ぐたびに体が右へ左へ、上へ下へもっていかれもはや半泣き状態。 漕ぐたびに発生するエルゴの風圧で体育館内は竜巻が発生している。 まさにこいつこそ嵐を呼ぶ男! そんな金子もやはり年には勝てないのだろうか? いや、それ以前に日頃の不摂生な生活のせいだろう。 後半やはりペースが落ち、失速。 それでもタイムは1分49秒50。 なかなかのタイムです。 動画 最後に登場は私、豊です。 “あー、エルゴはだるいなあ。 ”スタート直前まで思っている俺。 “しゃあない、適当に流して終ろっと”という強い意気込みをもってエルゴに挑む。 スタートして100mを過ぎた時点でそろそろ流しに入ろうかなと思った時、いきなり武内さんが横に着く。 “おまえ、まさか手抜く気じゃないだろうなあ。”と言わんばかりの鋭い視線。 ま、まずい、何か全て見通されているみたいだ。 体が勝手に動いてしまう。 何なんだ、この操られ感。 疲れているのに休めない。 そのうちなぜか平野まで隣に来てラストスパートを掛けて来る。 訳もわからずラストスパートをするはめに。 こんなはずじゃなかったのにーっ、と後悔しながらも精一杯頑張った俺。 自分で自分を褒めてあげたいと思います。 タイムは1分49秒00。 何と、金子よりもタイムがいい。 これはびっくり。 動画 漕手4人が漕ぎ終わりレースの最終結果ですが、見事3位入賞しました。 おっさん達はエルゴでもそれなりにやれるぞっ!ということを一応証明できました。 めでたし、めでたし。 エルゴ大会は以上の結果でしたが、オープン参加で石田さんもエルゴに挑みました。 奥さんの愛情たっぷりの声援を受け、見事完漕。 タイムは2分00秒50。 動画 エルゴ終了。 (武内さん、大川さん、ぐったり…。食べ物が喉を通りません。) (その横で、「えっ?何か?」という雰囲気で、もくもくと食べる金子と豊。) 表彰式です。 (大会の運営を手伝ってくれた中学生のボート部です。感謝です。彼ら彼女らが社会人になったとき、まだ巴流は漕ぎ続けているでしょう。一緒に漕ごうね。) 末次さんに関しては頑なに漕ぐことを拒み、結局応援に徹していました。 皆さん、ご苦労様でした。 次回のレースも頑張っていきましょう!!
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